薬に頼らないセルフケア
自然療法 ホメオパシー&フラワーレメディ
東京スクールオブホメオパシー代表の黒澤今日子です。
昨年東京都の病院で、国内で初めての低温殺菌と冷凍保存設備を備えた、「母乳バンク」という施設が設立されたそうです。
「母乳バンク」は、早産児の病気予防が一番の目的で、母乳が出なかったり、病気であげられなかったりする母親に代わり、提供者の女性「ドナー」の母乳を低温殺菌して飲ませる取り組みです。
母親が提供を依頼して、鼻からチューブを通して少量ずつ赤ちゃんに与えるのだそうです。
「免疫成分が多い母乳は、早産児にとって薬のようなもの」と医師は言います。母乳は粉ミルクに比べて消化がよく、腸の粘膜を保護する機能もあると。
腸への血流が滞り細菌に感染することでかかる病気「壊死性腸炎」を防ぐ効果が期待できるのだそうです。
バンクへの母乳提供は無償が条件で、提供者は血液検査を受け、飲酒や喫煙、感染症で問題がないことを確認します。譲り受けた母乳は、低温殺菌処理をしてから病原菌がいないことを確認して冷凍保存します。保存は最長3カ月だそうです。
NICUを備える全国の病院の7割以上が「母乳バンク」を必要と考えているそうです。
病気や健康上の問題で、どうしても赤ちゃんに母乳を与えることのできない人に、緊急処置としてこういう方法が生まれてきたのですね。
昔は、母乳の出ない母親の代わりに、近所のお母さんから母乳を貰う「もらい乳」の話もよく聞きましたが、最近では、低温殺菌していない「もらい乳」が原因で赤ちゃんがウイルスなどに感染した話や、ネットには母乳を販売するいかがわしい業者の書き込みなどもあるようです。当然ながら誰の母乳でも良いはずはないのです。
母乳育児が推奨されている昨今、逆に何が何でも母乳で育てたいと思いすぎるお母さんも多いとか。。。もちろん自分の母乳をあげることができれば一番良いと思います。そのために、食事や睡眠の工夫、体を休めることなども必要です。
もう一方で、母乳が出ない理由も様々です。上記のように、早産で出産した場合やお母さん自身の病気などその理由はいろいろです。また、当然精神面の状態も重要です。女性の身体はとてもデリケートで、子宮も乳房も心の影響を受けやすいのです。
核家族となって、昔のように大家族の中で育った環境でなくなり、子育てを真近に見てこれなかったお母さんも多く、初めての子育てには不安がいっぱいでしょう。のんびり屋の我が娘も産後1ヶ月の間は母乳の出がよくなくて不安だったと言います(その後は溢れるように出てきましたが)。
本屋さんに子育て本もだくさん出ていることからも新米ママさんたちの不安がわかります。もちろん本も参考になる情報がたくさんありますし、同じ悩みを持つお母さんのお話が載っていると安心したりもします。
もう一方では、100人の親子がいれば100通りの子育てもあるでしょう。子育て本に書いてあるようにならなくても、少々ズボラくらいがちょうど良いこともあります。
一生懸命子育てに頑張っているお母さん、教科書通りにいかなくても、思い通りにいかなくても、とりあえず元気でいるなら、少々手抜きをしてでも、今この瞬間をいっぱい楽しんで子育てして欲しいと思います。子供はあっという間に親の手から離れていってしまいますから。。。本当にあっという間です!
もし心がいっぱいいっぱいになってしまったら、専門家の手を借りましょう。ホメオパシーのご相談の中にもお母様たちからのご相談が少なくありません。どうぞお気軽にご相談下さい。
「母乳バンク」については、6月5日付の東京新聞に載っています。