人気ブログランキング | 話題のタグを見る

錬金術とホメオパシー

錬金術とホメオパシー_f0181979_17374470.jpg


ホメオパシーの歴史について語る時、たいていは古代ギリシャのヒポクラテスから始まり、錬金術、特に医師・錬金術師であったパラケルススによって継承・発展されたとして、話はすぐにハーネマンに移ります。

ホメオパシーはレメディだけで3,000~5,000種類あるので、その全部を勉強することは到底無理です。レメディ以外にも、学ぶことはたくさんあるので歴史を詳しくやっていたのではいつになってもホメオパスにはなれません(笑)。

しかし、個人的には錬金術とホメオパシーの関連性にはとても興味があります。

そもそも錬金術とはなんぞや?

ふつう錬金術というと「政治家の錬金術」「黒い錬金術全貌解明」等のように金儲けの手段を意味しますね。錬金術と金儲けの密接な関係は今に限らず、昔からあったようで、古代ローマでは錬金術発祥の地であるエジプトが金を作ることで再びローマを脅かすかもしれないことを恐れて、錬金術関連の書類をすべて焼き捨てさせたという記録も残っています。

金儲け以外には、金(貴金属)を作ることが錬金術と思われているようです。卑金属から金を作る-これも確かに錬金術の一側面で、「硫黄」と「水銀」(この場合、現実の金属ではなく、観念上のもの)が鉄、銅、鉛、錫、水銀、銀、金と結びつくことで金が生成されるという理論があります。理論だけでなく実際に様々な実験が行われ、そこから溶解、昇華、還元という化学の基本が生まれています。パラケルススの業績もそうですが、錬金術は現代の医学・科学に大きな影響を及ぼしました。

しかし、鉱物の貴金属化だけが錬金術の目的ではありませんでした。

錬金術の真の狙いは精神の浄化、つまり自分と宇宙が完全に一体化することにありました。

錬金術の一大原則に天地間の照応というのがあります。宇宙(マクロコスモス)である客観世界が変化すれば、人間(ミクロコスモス)の主観世界も変化する。その逆も真なりで、マクロコスモスを変化させたければ、人間の主観世界(精神世界)を変化させなくてはならない。「周囲を変えたければ、自分が変わらなくてはならない」ということですね。

自分を変えるには、精神修養、練磨が必要です。そのためにはマクロコスモスを知ることが求められます。マクロコスモスを知ることは自分(ミクロコスモス)を知ることでもあるからです。錬金術は天文学さらには占星術を発展させましたが、今でも、星占いによって私たちは自分の状態を知ろうとしますね。

錬金術の目指していたものは、マクロコスモスと通して本来の自分を発見することであり、自己に深く沈潜することでマクロコスモスに通じることでした。

そういったこととホメオパシーとの関連性は?・・・いずれ、改めて述べていきたいと思います。とりあえず、今日はここまで。

by homeotalk | 2012-01-24 19:29 | ホメオパシーあれこれ
line

(株)スタンダードホメオパシーのあれこれ日記


by homeotalk
line